歯の「クリーニング」って何?

歯周病治療

当院では歯周病の治療に力を入れております。

歯のクリーニングを定期的に受けておられる方は多いと思います

①歯周病(歯肉炎や歯周炎)や虫歯等、治療の一環として行う場合の「クリーニング」は保険適用です。この「クリーニング」では主に健康を取り戻すもしくは維持増進する為また、虫歯治療などの前準備として、レントゲン診査やポケット検査、炎症の程度の検査や歯の汚れの検査を行い、これに基づいて毎日の歯磨きの指導や病態の説明、歯石の除去と歯の清掃と研磨(ポリッシング)を行います。保険治療の一環として行いますので、当然衛生士任せではなく、ドクターが虫歯など、病気のチェックもしっかり行います。症状があったり、お口の中に問題がある方で、これを改善して健康な状態を取り戻したり、維持したい方が対象となります。

②審美目的(見た目の美しさや清潔さを取り戻す為)の「クリーニング」はPMTCと言われ、自費診療となります。(約30分程度で税抜4500円※一例。汚れの程度により時間と費用が異なります)この「クリーニング」では、やに取りや歯の表面の歯石の除去、歯磨きと歯のつや出しなどを行います。普段からお手入れをきちんとされている方で、お口の中に問題は無いけど、大事な予定(結婚式や会食、商談やプレゼン前など)の前にきれいにしておきたい方が対象となります。

①は病気(といっても歯周病は自覚症状が無いので、ご自身が病気とは思っておられない事が多いですが。)の治療なので、通常「クリーニング」しっぱなしではなく、改善したかどうかの検査を行う必要があります。実はこの2回目の検査で本当の歯周病の状態が判明する事があります。この検査によって改善が認められ、問題ないと判断できる場合は終了ですし、問題有りと判断された場合はさらに深部の歯石を、(歯ブラシでは絶対届かないところ。多くの場合無症状ですが、これを残したままにすると歯周病が進行し、ひいては下の写真の歯の様に抜歯につながります。)検査したデータやレントゲン写真を手がかりに手探りで専用の器具を用いて痛み無く除去していきます。

②は審美目的(多くの方がこの目的で「クリーニング」を考えておられます。)なので、見える部分しか歯石も取りませんし、レントゲンや検査もしない為、下の写真の様に、将来抜歯の危険を高める原因となる部分の「クリーニング」は放置されます。

最近、エステの様なメニューで自費の「クリーニング」をうたっている医院が増えましたが、上記の通り、病気の治療では無いので、注意が必要です。
また、保険診療で「クリーニング」をしていても、必ず1回で終わったり、ドクターのチェックが無い場合は要注意です。ご自身は定期的に歯石を取ってお口の中をチェックしてもらっているつもりでも、歯周病は患者さんにとって見えない部分で自覚症状も無く進行していく為、例えば下の写真の歯の様な事が起こりえます。この歯は前の医院で定期的に歯石の除去を受けていたのに、ある日、歯の揺れを自覚してそれを伝えるといきなり抜歯が必要と言われ、当院にいらした患者さん達のものです。残念ながら当院にいらした時点でどの方も歯の保存の為に出来る事は無く、抜歯をして骨を増やし、インプラントをされました。きちんとした「クリーニング」を受けておられれば、歯を失う事は無かったかもしれませんし、骨を増やす外科処置は必要なかったかもしれません。現在数年経ちましたが、それ以来どの方も歯石の除去以外に大きな治療は必要ない良好な状態を保っておられます。

「クリーニング」を受けていても、こういった事をご存知でない方がほとんどでは無いでしょうか?「必ず1回で終わって欲しい」というのは多くの患者さんの希望でしょうし、「検査やレントゲンは要らない」であったり、「掃除だけしてほしい」というのもわかりますが、保険診療である以上は「クリーニング=治療」なので、ご理解頂ければ幸いです。

南部歯科医院

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