歯周病の外科治療:歯周組織再生療法とは(エムドゲイン使用)
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中等度以上に進行した上の写真の様な歯周病の治療では、歯の周りにできた深い歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)を浅くして、汚れを溜まりにくくし、歯周病の進行を防ぐ為に、外科治療を行う事があります。
その中に、歯周組織再生療法という方法があります。
「再生」という言葉から、歯周病でお悩みの方にはとても魅力的かもしれませんが、残念ながら、歯周病が進行している全ての歯に適応できる手術ではありません。また、再生の程度には、手術後の患者さんの「治癒力」と「術後管理(清掃と食事などの力のコントロール)」が大きく関わってくる為、手術をしても必ず良い結果が出る事を保証できる治療でもありません。
しかし、放置するよりも、明らかに良い状態に改善できる場合があるのも事実です。
以下は当院で行った、代表的な再生療法の1例(エムドゲイン使用、自費:7万円〜)です。
実際の手順は・・・
いきなり手術をするわけではなく、まずは問診と歯周病の検査などを行い、問題点を洗い出します。
その後、歯磨き指導や歯石の除去、毎日のブラッシングを妨げる詰め物や被せ物を外したり、虫歯の治療や膿んでいる根の治療などを行います。
こういった歯周基本治療の後に再度歯周組織検査を行い、適応かつ患者さんの同意が得られる場合に必要に応じて外科手術を行います。
手順は写真の通りです。簡単な様ですが、一つ一つの手技に正確さが求められ、非常に神経を使う手術です。また、きちんとした歯周基本治療(腫れたところを切って膿を出したりする対症療法とは難易度が違います。)を普段から行っていなければできませんし、スタッフの能力も含めて、医院の総合力が反映される治療でもあります。
最近は、「リグロス」も使用される様になってきていますが、基本的にはこういった処置に慣れている医院で行わないと、効果が全く得られません。
再生がうまくいきました。
レントゲンでは些細な変化に思えるかもしれませんが、何もしなければ、自然にこういった変化は起こりません。
それどころか、放置するとより大きな病巣へと発展し、やがて歯を失うこととなります。
この方は6㎜あったポケットも正常範囲の目安である3㎜以内に収まり、健康を取り戻す事ができました。
治療後もメインテナンスが必要ですが、価値があったのでは無いでしょうか?
当院ではインプラント治療にも力を入れていますが、それ以前に、歯を残す治療にも選択肢を持っており、力を入れております。
外科治療はしなければ良いに越したことはありません。歯周病が気になる方は、できれば進行する前、早めにお越しください。
院長 南部 洋郎(なんぶ ひろお)
大阪大学 歯学部卒
(公社)日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医
(所属歯科医師数が日本で最大の歯科医学会の正式な専門資格です。インプラントを扱う歯科医師は多いですが、この資格を持つ歯科医師は全国の歯科医師総数の2%未満です。知識や技術はもちろん、数々の条件、試験の中で、他の専門医から見て、他の歯科治療全般を含め、妥当なインプラント治療ができているかどうかを実際の治療例で試されます。)
南部(なんぶ)歯科医院
地下鉄烏丸線「北山」駅下車東へ徒歩5分。
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